みちひらき、の意味
伊勢という伝統の地と、清々しいお社のたたずまいに、神前結婚式への憧れがふくらみます。ここにおまつりされているのは、みちひらきの神、猿田彦大神さま。ところで「みちひらき」って、なんでしょう。その意味をたどると、遠い神代の昔、この国がはじまる頃のお話につながります。
天の神を地にみちびく
その昔、混沌としていた地上をおさめるため、天から神さまの一行が降りてきたとき。途中の道をふさぐ大きな光る神が。勇敢な女神が声をかけると、大きな神は「私はサルタヒコ、天の神を迎えにきた」と。その案内で天の神は無事、地上に着き、国をおさめたそう。その後、伊勢の地に戻ったサルタヒコは、女神アメノウズメと結ばれます。さらに後の世、サルタヒコの子孫が天照大御神を導いたおかげで、あの伊勢神宮ができたと伝わります。
人生の、みちをひらく
みちをひらく神、それが猿田彦大神さま。だからいまも多くの人が、導きを求めて参拝しています。結婚して新しい人生をはじめるのは、とても楽しみで、すこし不安。でも、この神さまがひらく道なら、きっといい方向につづくはず。ともに迎える新年、新しい家族の誕生や成長。これからいろいろある人生の道を、ずっと導いてもらえますように。